【マインド】落ち込み
今回は、挑戦に伴う「メンタル管理」について考察してみたい。
このブログを読んでくださっている方は、規模の大小を問わず、人生において何らかの挑戦を重ねてきた人が多いはずだ。 しかし、未知の領域への挑戦にネガティブな結果(失敗)は付き物であり、時には激しく落ち込み、諦めそうになる局面も訪れる。
興味深いことに、この「落ち込む」という現象は、実は本人の「自己肯定感の高さ」の裏返しである。
なぜなら、自分の中に潜在的な自信があるからこそ、挫折した際に「自分はもっとやれたはずだ」という理想と現実のギャップに苦しむからだ。
そもそも自分に全く自信がない人間は、高い理想を描かないため、ここまで深く悩むことはない。
どころか、リスクを恐れて最初から挑戦の打席にすら立たない。
自己肯定感が高いゆえに、出鼻をくじかれたときの衝撃が大きくなってしまうのだ。
では、この「落ち込み」に対してどう対処すべきか。
ポイントとなるのは、自分を信じることと「過信」を切り離すことである。
自分を信じ抜く姿勢は、誰もができることではなく、非常に素晴らしい才能だ。
どれだけ信じても良い。 ただし、それと同時に「自分も確率的に失敗する可能性がある」という冷徹な事実を、常に念頭に置いておかなくてはならない。
人間は、自分にとって都合の良い事象が起こる確率を、実際の相場(現実の確率)よりも高く見積もる傾向にある。 だからこそ、その認知の歪みをあらかじめ計算に入れた上で、「失敗したとき」の次の一手(プランB、プランC、プランD……)をいくつも用意しておくのだ。
失敗してもまだ手元に手札が残っていると分かっていれば、一度のミスで戦意喪失し、再起不能になる事態は確実に防ぐことができる。
ここで一つ、重大な注意点がある。
失敗を前提に動くということは、「どうせ失敗する」という『失敗確定マインド』で挑むこととは本質的に異なる、という点だ。
最初から「失敗=100%」と諦めていては、何事にも本気で取り組まなくなり、挑戦の質そのものが著しく低下する。
そもそも挑戦の本質とは、「結果(成功か失敗か)」ではなく、その「過程(プロセス)」から何を学べるかにある。
プロセスから本質を学ばずに、運良く手に入れた結果だけに溺れてしまうと、次に同じような壁にぶつかったときに打開する「再現性」が担保されなくなってしまう。
あくまでも失敗を想定するのは、不測の事態に備えて手札を増やしておくためであり、全力を出さない言い訳にするためではない。
まとめると、失敗による「落ち込み」を防ぐための対処法は、自分を信じつつも過信せず、次のプランB、C、Dを冷徹に用意しておくこと。
そして注意点は、失敗確定のような後ろ向きなマインドに逃げないことだ。 可能性を最大化するためにこそ、私たちは知性を用いて手札を増やし続けなければならない。
