【自己防衛術】人生生きやすくなるヒント
世の中には、大きく分けて2つの「GIVE(与えること)」が存在する。
一つは、相手からのTAKE(見返り)を最初から期待していない純粋なGIVE。
もう一つは、相手からのTAKEを前提としたGIVEである。
私たちが社会で目にする人間関係の摩擦を紐解くには、世の中におけるGIVEの多くが「後者(見返りを求めるGIVE)」であるという現実を理解しておかなければならない。
よく「他人に搾取された」という言葉を耳にするが、それは多くの場合、見返りを前提としたGIVEを行っている側が抱く感情だ。俗に言う「見返りを求めている状態(テイカー的思考)」に他ならない。
だが、最初に何かを依頼した側(受け手)からすれば、「もし負担なのであれば、断ってくれれば良かったのに」と本気で思っているケースがほとんどなのである。
この不一致を踏まえ、この記事で伝えたい本質は2つある。
一つは、「相手に過度な期待を抱きすぎると、結果として自分自身を不幸にする」ということ。
もう一つは、「そもそも他者を無条件に信用しすぎてはならない」ということだ。
相手が口頭で「次は何かあったら絶対に協力する」と言ってくれたとしても、往々にしてその時が訪れれば、再び同じような理由で断られるのが現実である。
人を完全に信用してビジネスや物事を動かしてよいのは、明確な「契約」を交わしたときのみだ。
それは必ずしも書面である必要はなく、対価(お金)のやり取りが発生している状態も契約と同義であるため問題はない。
それでもなお、時には約束を反故(ほご)にする人間が存在する以上、やはり誰かを過度に信用した状態で重要な物事を判断し、遂行すべきではないのだ。
これは特定の誰かに裏切られたという感傷的な話ではなく、あくまで客観的な事実である。
人生における悩みの大部分は「人間関係」に起因しており、その多くが「GIVE」と「TAKE」のバランスが崩れることによる紛糾だ。
相手への過度な期待をあらかじめ手放しておくこと。
これこそが、複雑な社会を穏やかに、そして力強く生き抜くための最大のヒントなのである。
